ミヤモト アヤ
MIYAMOTO Aya
宮本 文 所属 専修大学 国際コミュニケーション学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「“You Still Haven’t Finished with Your Mother” —Allen Ginsbergの“Kaddish”における
離散・忘却・邂逅」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『東京支部会報 アメリカ文学』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本アメリカ文学会 東京支部 |
巻・号・頁 | (79),68-75頁 |
著者・共著者 | 宮本 文 |
概要 | 本稿では「部屋の夢」というモチーフを媒介に、「離散」を前提条件としたユダヤ詩の基本形を確認し、統合失調症を患っていた母親ネオミ追悼の長篇詩 “Kaddish”において、母の個別の姿を回復する試みがユダヤ詩の基本形を援用し展開されるのか検討する。ギンズバーグは家へ辿り着かない夢をよく見、「部屋の夢」と名付けてしばしば詩に援用した。この運動原理は、離散した場所から故郷を求めさまようユダヤ人の運動に重ね合わせることができる。母親の死の想起は母を忘却していたこと表裏一体であり、その結果、詩は「離散」を想起させる“Strange”という語から始まる。“Kaddish”では「離散」への気づきを出発点とし、以降、全編にわたりネオミを想起し、再び邂逅を試みる。 |