カワカミ ヨウヘイ
KAWAKAMI Yohei
川上 洋平 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2008/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「ジョゼフ・ド・メーストルにおける戦争と平和――啓蒙批判としての戦争論」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『法学政治学論究』(慶應義塾大学) |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (76),167-199頁 |
概要 | 本論文は、メーストルの戦争論を同時代の戦争論との比較において政治思想史的に位置づけることを目的にした。まず、メーストルの議論がカント、コンスタンらの啓蒙的戦争観と同一の平和という目的を有していることを系譜学的に示し、しかしそれにもかかわらず前者は戦争の非合理的な原因に目を向けるがゆえに、その抑制それ自体をも非合理的なものに求めざるをえなかったことを彼の「代理性」と「罪」の概念の詳しい検討を通じて示した。啓蒙的戦争観の希望にもかかわらず、戦争がいまだ終結していない現実をみるとき、非合理的なものに対するメーストルの視座から、その危険性をも含めて学べることがあるというのが、本論における思想史的議論を踏まえた上での結論である。 |