カワカミ ヨウヘイ
KAWAKAMI Yohei
川上 洋平 所属 専修大学 法学部 専修大学大学院 法学研究科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2006/05 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「ジョゼフ・ド・メーストルの主権論における専制批判――『人民主権』と摂理主義」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『政治思想研究』(政治思想学会編). |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | (6),137-179頁 |
概要 | メーストルは、政治思想史において、フランス革命を熱狂的に批判する反動の思想家として見られ、カール・シュミットら一部の思想家を除くなら、批判的な文脈で捉えられてきた。しかし、メーストルはたしかに革命に反対したという意味では「反革命」の思想家であるが、それは絶対君主制への回帰を志向するような「反動」と同一視されるべきでもなければ、イギリスの国制という磐石な基盤に基づいてフランス革命を批判したバークの保守主義とも異なる。むしろメーストルのいう「反革命」には、近代の政治思想史において特筆されるべき興味深い政治観が反映している。この点を、メーストルの『人民主権について』における主権論および政体論に注目しつつ明らかにした。 |