ミヤモト アヤ
MIYAMOTO Aya
宮本 文 所属 専修大学 国際コミュニケーション学部 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2011/03 |
形態種別 | 研究論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 「チャールズ・レズニコフの『証言』とアメリカン・フォークバラッド」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『群馬大学教育学部紀要 人文・社会科学編』 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 群馬大学教育学部 |
巻・号・頁 | 60,177-186頁 |
著者・共著者 | 宮本 文 |
概要 | レズニコフの『証言』は実際の裁判記録をもとに書かれた詩である。本稿では、『証言』とバラッドの類似を検討し、レズニコフの「言葉の控えめさ」や断片という特徴、選択と編集といった技法がどのような動機に基づくのかを検証する。両者は、権力や文学的な伝統へのアクセスを持たない人々の詩であり、それらに共通する技法が本来埋もれてしまうはずの声を拾うことを可能にした。詩人自身もまた、ユダヤ系移民二世としてユダヤの記憶から隔絶されており、バラッド的な断片を集積した形式「不連続な連続」を必然的に選択せざるをえなかった。またイディッシュ・バラッドを媒介にすると、英語やヘブライ語に比べ権力から隔絶されたイディッシュ語の影響も浮かび上がる。 |