カツベ ノブオ
KATSUBE Nobuo
勝部 伸夫 所属 専修大学 商学部 専修大学大学院 商学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2013/05 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 『経営学史叢書 第V巻 バーリ=ミーンズ』 |
執筆形態 | 分担執筆 |
掲載誌名 | 文眞堂 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 84-127、185-194、211-215頁 |
担当範囲 | 第3章、第6章第1節、あとがき第二項 |
著者・共著者 | 三戸浩編著 |
概要 | 本書は株式会社論の研究で金字塔的な業績を上げたバーリ=ミーンズの人と理論を論じたものであるが、本書所収の拙稿は、A.Aバーリに焦点を当てて、『近代株式会社と私有財産』をはじめとする著作における彼の問題意識と主張を整理し論じたものである。バーリ=ミーンズといえば経営者支配論で有名であり、良くも悪くもその部分だけが大きく取り上げられてきた。しかし、会社法の研究者であるバーリの問題意識はそう単純ではない。巨大株式会社では株主一般の権利が希薄化され、支配者の手に移って行っていると見た。逆にその点のみを取り上げて、バーリを「株主第一主義の祖父」と位置づける論者もいるが、彼は会社を株主だけのものとは見ない「株式会社の新概念」を説いたのであり、今日でいうところのステークホルダー論を念頭に置いていたと見て良かろう。その後の彼の諸著作は会社権力を如何に制御するべきかを積極的に論じており、今日のコーポレート・ガバナンス論を先取りしたものであると本稿では位置づけている。 |