タカシマ ヒロユキ
TAKASHIMA Hiroyuki
高島 裕之 所属 専修大学 文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/03 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 「元明青花白瓷罐の成形と施釉について」 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 亜州古陶瓷学会『亜州古陶瓷研究IV』 |
巻・号・頁 | 108-117頁 |
概要 | 古琉球(沖縄)のグスク出土の青花白瓷罐破片,および大阪市立東洋陶磁美術館資料等の観察から,器形の特徴,成形方法,装飾・施描方法,焼成方法について,以下の点を指摘した。至正型式の罐の種類には大きく盤口罐形と,広口罐形がある。成形法として同じ高さで厚さが異なる箇所がある理由は,型押しして削り仕上げを行なうためであろう。施釉法として,内面の施釉の有無から基本的に罐と梅瓶の区別できる。明時代の罐と至正型式の罐では,内面施釉の仕上がりに違いがみられ,明官窯の罐では接胎の痕跡を残さず滑らかである。装飾・施描方法としては,盤口獣耳罐は景徳鎮窯で特徴的な器形であり,広口罐形には様々な装飾技法が用いられる。施文の組み合わせにもパターンがあり,細文様帯については罐の場合,同一個体の中で梅瓶のように上下で繰り返して用いる例は見当たらない。焼成法については,底部の状態から元時代と明時代官窯の製品に焼台の違いがあることを明らかにした。 |