| オサナイ シン
            OSANAI Shin 小山内 伸 所属 専修大学 文学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 教授 | |
| 言語種別 | 日本語 | 
| 発行・発表の年月 | 2007/11 | 
| 形態種別 | 一般書・啓蒙書 | 
| 標題 | 『進化するミュージカル』 | 
| 執筆形態 | 単著 | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 出版社・発行元 | 論創社 | 
| 巻・号・頁 | 1-243頁 | 
| 総ページ数 | 243 | 
| 概要 | 「キャッツ」「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」「レント」など現代ミュージカルの代表作19作品について分析した研究・評論。これまでミュージカル評論というと、舞台や俳優についての印象批評が主だったが、これを客観的な要素に基づく研究・評論に高める試みである。本著では、ドラマの構成を音楽(楽曲の構造、メロディーの活用、旋律の意味など)とがいかに融合し、劇的な効果をもたらしているかを解き明かした。例えば、ミュージカルではサクセス・ストリー(シンデレラ・ストリー)が物語の定番であるが、「キャッツ」においては猫という特異な登場人物を配しながら、その定番の変奏であることを押さえた上で、楽曲がその「上昇」を裏打していることを読み解いた。「オペラ座の怪人」では楽曲と空間演出が相まって「上昇」をかたどる構造になっていることを分析した。「レ・ミゼラブル」「ラグタイム」などでは、楽曲の反復がドラマの高揚に寄与している点を指摘した。本著について、「毎日新聞」の書評(演劇評論家・渡辺保)が、「ミュージカルははじめて作品評論をもったといってもいいだろう」と評した。 |