マツダ チホコ
MATSUDA Chihoko
松田 智穂子 所属 専修大学 国際コミュニケーション学部 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2010/04 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | “‘Her Breathing...fills the Lungs of the Theatre’:A Woman on a Caribbean Stage in Derek Walcott’s A Branch of the Blue Nile” |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | New Castle:Cambridge Scholars Publishing |
巻・号・頁 | 21-35頁 |
著者・共著者 | Dorsia Smith, Tatiana Tagirova and Suzanna Engman, eds. |
概要 | 論文集 Critical Perspective on Caribbean Literature and Culture/ シェイクスピア研究者Worthenが指摘するとおり、「人種」という要素はもとよりシェイクスピアの演劇作品の中に固く編み込まれいるため、それらを舞台化・映像化する際、このような人種の問題は、役および役者の肌の色と深く結びついている。本論文では、カリブに浮かぶセントルシア生まれの劇作家デクレ・ウォルコットの二幕劇『青きナイルの支流』の分析を通じて、人種理論と人種の視覚化の観点から、クレオパトラの人種表象を探る。作品においてクレオパトラ役を演じる二人のカリブ人女性俳優―主人公の黒人女性シーラと、代役マリリン―に注目することで、黒人や白人を含む諸人種グループからなる当時のトリニダードおよび英米の演劇界において提示されてきたシェイクスピアのクレオパトラ像を越えて、カリブの新しい女性像を描こうとする男性作家ウォルコットの試みを探った。 |