ロンコープ, ピーター D.
LONGCOPE Peter
Peter D. Longcope 所属 専修大学 文学部 専修大学大学院 文学研究科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1995/04 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | The universality of face in Brown and Levinson's Politeness theory: A Japanese perspective |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | ペンシルバニア大学 「ペンシルバニア大学言語教育学術論誌」11(1) |
巻・号・頁 | 69-79頁 |
総ページ数 | 11 |
概要 | Brown & Levinsonは1987年に Politeness Theory(ポライトネス理論)を発表し、それは言語・文化を超えた普遍性を持つものであると主張した。以降、彼らの理論の妥当性をめぐる研究が活発に行われてきた。本論文は先行研究を踏まえ、二人の理論を日本語で使用されるPoliteness Strategy(ポライトネス戦略)の枠組みにあてはめることで、普遍性があると言われる理論が日本文化・日本語の中ではどれだけ有効なのかを論じたものである。具体的に本論ではBrown & Levinson理論が「日本語のわきまえ」の概念と共通するものかどうか、さらには彼らが基盤とした「ポジティブな面目(positive face)」と「ネガティブな面目」(negative face)の概念は日本社会に存在するのかといった点を明らかにしようとした。その結果、二人の理論は日本社会、日本語使用の実態とはかけ離れた点があることが判明し、とりわけ日本人特有の行動様式である「(場の)わきまえ」という点に関しては彼らの理論には限界があることを指摘し、普遍性という主張に疑義を呈した。 |