タカシマ ヒロユキ
TAKASHIMA Hiroyuki
高島 裕之 所属 専修大学 文学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2009/05 |
形態種別 | 学術書 |
標題 | 『有田古窯跡出土陶磁器の研究-17世紀における有田・南川原山の陶磁器生産の解明-』 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 雄松堂出版 |
巻・号・頁 | 1-383頁 |
総ページ数 | 383 |
概要 | 近世肥前陶磁器の中でも上質な製品を生産し,有田の代表的な窯場だった南川原地区の17世紀の陶磁器生産の特質について,古窯跡出土資料を基に考察した。最初に古窯跡出土陶磁器資料を網羅する形で,出土位置まで含めた考察を進め、その一部の成果を資料編としてまとめた。次いで、有田の他の窯の製品との比較研究,肥前磁器の背景にある中国青花瓷器の生産などについて基礎的な資料を収集し,肥前磁器研究の中で位置づけた。その結果、南川原山は色絵の「乳白色手」素地を完成させたが,色絵製品の生産の中で使われた高度な成形技術,装飾技術は,同時に生産されていた染付磁器にも強い影響を与えていることが解った。また有田の窯業の中でみると,同じく高級磁器を焼成した大川内山は独自の「鍋島焼」を完成していったが,南川原山は有田の内山地区の延長上の窯場として成立し,切り離しては考えられない関係を持続していったことを明らかにした。 |