ヒガキ タツヤ   HIGAKI Tatsuya
  檜垣 立哉
   所属   専修大学  文学部
   専修大学大学院  文学研究科
   職種   教授
研究期間 1995~1996
研究課題 行為における言語的要素と非言語的要素との関係
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(B)
研究機関 東京大学
科研費研究課題番号 07301002
研究者・共同研究者 松永 澄夫,下野 正俊,高橋 克也,桧垣 立哉,森 俊洋,菅 豊彦
概要 本研究において、人間が人間的なる生を送る際に(時には何も行わないというかたちで)その重要な側面をなしている行為という事象に関し、特にそこに様々な形で介在する言語的要素--行為の間主体的な意味的分節への働きかけから、行為の反省的自己統御や行為の命令等、とりわけ意志と自己意識を介在させた高度な活動のエレメントたり得るもの--あらゆる活動に伴わざるを得ない身体という基盤とその運動的な働きの機構・食物摂取や性的行為など生命的衝動・身振り手振りや共感レベルでの他者との感応--との交錯という機制の解明を中心主題として、接近が企てられた。この課題を達成するために、各参加者の見解を集約し、同時に周辺科学の成果についての知見が広く渉猟された。 この結果、 (1)現代英米哲学における行為論を、ギリシャ哲学以来の実践哲学的思考の影響という観点から再構成すること (2)言語ゲームに関して、そこにおける成員の活動の行為的連関を、組織論の観点から説明すること (3)制度とそこにおけるコミュニケーションの構造について、主体的行為と言語秩序の間の連関の解明に基づき、説明すること 以上の成果を挙げることができたと考える。