モリタ キミユキ   MORITA Kimiyuki
  森田 公之
   所属   専修大学  経済学部
   職種   准教授
研究期間 2020/04/01~2023/03/31
研究課題 育成を促すフィードバックについての理論研究
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 若手研究
研究機関 専修大学
研究者・共同研究者 森田 公之
概要 「制度としてのフィードバック」と「戦略的情報伝達としてのフィードバック」の二つの研究課題に取り組んだ.「戦略的情報伝達としてのフィードバック」の研究は,国際的な学術雑誌に投稿し,査読の結果棄却されてしまった. 棄却された際に届いた査読レポートで指摘されてた問題点や改善できる点について検討し,数理モデルの設定を変更し,分析をやり直した.その結果,概ね懸念される点には対処することができた.具体的には,簡単化のために仮定していたパラメータの範囲についての仮定を外し,より一般的に分析を行うことができた. <BR> 「制度としてのフォーマルなフィードバック」の研究は, 国内のワークショップ(Contract Theory Workshop)で共同研究者が研究発表を行い,そこで指摘されたいくつかの問題点について検討し,研究の位置づけや分析の仕方を変更した. その結果, 先行研究に対する貢献がより明確になった. 具体的には, 数理モデルの中で「フィードバック」と呼んでいる情報共有に関する仕組みを, フィードバックと呼ぶより「組織内の透明性」と呼び替え, 組織内の透明性に関する先行研究と本研究との位置づけを明確にした. その後, 国際学会(Society for Institutional and Organizational Economicsの年次大会)で発表し, そこで得たコメントに対しても対応するように改訂した. 具体的には, 組織の各メンバーだけではなく, 組織全体にとって望ましい情報共有の仕方について明らかにした. そして, 国際的な学術雑誌への投稿を初めており,現在査読結果を待っている状況である.
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K13494