カリヤ ヨシヒコ   KARIYA Yoshihiko
  苅谷 愛彦
   所属   専修大学  文学部
   専修大学大学院  文学研究科
   職種   教授
研究期間 2001/04/01~2005/03/31
研究課題 アンデス高地における環境利用の特質に関する文化人類学的研究
実施形態 科学研究費補助金
研究種目名 基盤研究(A)
研究機関 国立民族学博物館
科研費研究課題番号 13371010
キーワード アンデス / ヒマラヤ / チベット / 環境の利用 / 牧畜文化 / 農耕文化 / 学際的な視点 / 報告書の刊行 / ラクダ科家畜 / 品種の多様性 / アカザ科雑穀 / 血液タンパク質 / 農牧土地利用 / ケチュア族先住民 / アンデス東斜面 / アンデス高地 / ラクダ科動物 / 家畜化 / 遺伝子分析 / 土壌の分析 / 森林限界 / ペルー・アンデス / 文化人類学的研究 / キヌア / 遺伝学的な分析 / 家畜化の起源 / 環境利用 / 栽培植物 / 家畜飼育 / 農耕限界 / 埋没土壌 / DNA / ドメスティケーション
代表分担区分 研究分担者
研究者・共同研究者 岩田修二・本江昭夫・稲村哲也・川本 芳・苅谷愛彦・岡 秀一
代表者 山本紀夫
概要 本研究は、このようなアンデス高地における人間社会と環境との相互関係を自然科学的な手法も取り入れながら文化人類学的に明らかにしようとしたものである。この目的のため、当初計画ではヒマラヤおよびチベットとの比較調査を予定していたが、予算上の制約やヒマラヤにおける治安悪化などの諸条件のためにアンデス高地のみで集中的に調査を実施することになった。とくに、アンデス高地の特色を知るために、従来から調査を行ってきた中央アンデスのみならず、北部アンデスや南部アンデスも比較調査を実施した結果、中央アンデス高地の環境およびその利用の方法の特異性が浮かび上がってきた。そのため、調査時期の後半では、中央アンデス高地において文化人類学者とともに草地学、自然地理学、遺伝学などの自然科学系の研究者が共同で調査を実施、学際的な視点から中央アンデスにおける環境、牧畜文化、農耕文化などに関する興味深い知見を数多く得た。 これらの結果をもとに、国内において何度も共同研究会を行い、意見を交換しながら報告書の刊行にむけて準備を進めた。その結果、京都大学学術出版会から報告書を刊行することが決定し、本年内には「中央アンデス高地-環境・文化・暮らし」の表題で刊行できる見通しを得ている。