ツルタ トシロウ
鶴田 利郎 所属 専修大学 ネットワーク情報学部 職種 准教授 |
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研究期間 | 2019/04~2023/03 |
研究課題 | 小中学校において実施可能な体系化された安全・防犯教育カリキュラムの開発 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(B) |
研究機関 | 福井大学 |
研究者・共同研究者 | 岸 俊行,大西 将史,稲垣 良介,鶴田 利郎,大久保 智生,杉山 晋平 |
概要 | 本研究では、様々な領域の安全教育に携わる専門家による相互実践を行うことによって、安全教育カリキュラムの体系化を目指すことを目的として研究を進めている。研究3年目である2021年度には、主に日本および諸外国で行われている安全・防犯教育に関わる事例収集・データベースの作成および、安全・防犯教育に関わる実践研究を行う予定であった。しかし、コロナウイルス感染症の影響により、実践研究に関しては当初予定していた実践を様々な制約状況の中で行った。具体的に本年度行った主な実績として下記の3点が挙げられる。 1.日本および諸外国の学校現場で行われている安全・防犯教育の事例収集およびデータベース化を行ってきた。安全教育・防犯教育はこれまでは、それぞれ内容ごと(交通安全,水難事故防止,中毒,犯罪,虐待等々)にばらばらに検討、事例取集されてきた。また、学校現場での安全・防犯教育に関しての国際比較に関するデータはほとんど存在しない。そのような観点から、体系的な安全教育プログラムの構築において、非常に意義のある実績といえる。 2.防犯教育の一環として、作成された万引き防止防犯アプリを実際に使った検証実験を行った。これまでもハザードマップや交通安全等の防災教育に関してはアプリを用いた教育実践が行われてきているが、防犯教育の領域においての教育実践への応用はほとんど例がなく、実際の防犯教育実施に向けた効果測定の実践およびデータ収集は非常に意義のある実績であるといえる。 3.本研究の一環として作成したイラスト中心の小中学生向けサイバー犯罪防止教材を、福井県内の全公立学校に配布を行い、実際の教育現場での実践を行った。研究で作成された教材が県内のすべての公立学校に導入されるということは例を見ないことであり、それを用いた公立学校での実践を行ったことは本研究における特徴的な取り組みといえる。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H01713 |