ツルタ トシロウ
鶴田 利郎 所属 専修大学 ネットワーク情報学部 職種 准教授 |
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研究期間 | 2021/04~2025/03 |
研究課題 | 教師のいじめ認知・対応支援のためのモニタリング・アプリの開発と評価 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 大阪教育大学 |
研究者・共同研究者 | 戸田 有一,金綱 知征,西野 泰代,鶴田 利郎 |
概要 | 本研究は、学校において教師が行ういじめ認知・対応をより確かにするため、教師のいじめ認知・対応における個人差にかかわらずいじめの深刻度をモニタリングできる、定期的な調査や通報アプリなどと連動するモニタリングアプリを開発することを主な目的としている。 研究1では、適時・最少の質問への教師などの回答動向をふまえ、管理職等に警告を伝える、教師のいじめ深刻度認知支援のためのモニタリングアプリを開発する。初年度は、奈良県内での「いじめモニタリングシステム」(教師視点)の第一段階の試行を経て、第二段階へのステップとすることができた。具体的には、奈良県いじめ対策連絡協議会のバックアップを得てシステムを設計し、奈良県立教育研究所の支援のもと、五條市のある小学校で試行した。12月に小学校で説明会を行い、1月にその学校用の「気付きの共有のためのフォーム」「見守りの記録のためのフォーム」を作成し、使用を開始していただいた。 研究2は、教師のいじめ認知・対応の「温度差」に関する国際比較研究を行うものである。まず、様々な国際学会などにオンライン参加することによって、いじめ対策研究の最新の動向をおさえ、文献研究を通して今後の展開を構想した。さらに、国内で研究者と実践者の知見を交流する「いじめ対策における教師の役割と志」と題した連続セミナーを3つの科研グループの共催で行った。2022年1月には『いじめの傍観者研究の国際比較:いじめの構造解明に向けて』『ネット活用を含むいじめ対策に関する教員の認識と日常の取り組みについて』、同2月には、『「火事のメタファー」を用いた「いじめ」理解:ことばの分析を通した実践の試み』『小・中・高等学校における「教員間いじめ」に関する調査報告:教員社会は子どもたちよりも「いじめ」が多いのか?』というテーマで、質の高い発表と議論を行った。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K03025 |