フジウ ヒデヒコ   fujiu hidehiko
  藤生 英行
   所属   専修大学  文学部
   職種   特任教授
研究期間 1998~2001
研究課題 児童・生徒の心身の健康とそのサポートシステムのあり方の検討-学校と専門機関の連携を中心に-
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 基盤研究(B)
研究機関 筑波大学
研究者・共同研究者 杉原一昭
概要 第1に、子どもたちの心身の諸問題を捉え支援ニーズを探るための簡易尺度(スクリーニングテスト)を開発した。不登校・学校ぎらい傾向、引きこもり・非社会性傾向、いじめの問題、体調不良、思いつめ傾向、注意の問題・衝動性傾向、反社会傾向、家族関係の悩みの8尺度と妥当性尺度からなるスクリーニングテスト(学校生活サポートテスト、以下SLST)が完成した。 第2に、上記で作られたSLSTが学校と専門機関の連携によるサポートシステムづくりのためのツールとしての活用法について検討した。その結果、年間の計画の中で、SLSTの実施時期は5〜6月が適当であった。 第3に、SLSTを用いた上で研究協力校4校とさまざまな形態での連携を実践的に検討した。スクールカウンセラーが生徒と意思疎通を円滑にしていくために、生徒たちに直接、開発的カウンセリングの集団活動であるピアサポートプログラムと心理学講座を行った。ピアサポートプログラムでは、前者は保健委員としての役割意識をもって活動を展開させ、後者は、生徒の興味を満足させ心理学やメンタルヘルスに興味関心を向けさせる導入的役割となった。 第4に、諸外国のサポートシステムを概観し、日本と比較することで、子どもたちにとってよりよいサポートシステムとは何かについて考察した。サポートシステムについては、台湾、米国、イギリスの視察等を行った。特に、台湾においてはSLSTを用いて、台北市内・台北縣内の中学高校1145名と日本の1911名の結果を比較した。その結果、台湾の生徒では、日本の生徒より、不登校・学校ぎらい傾向、注意の問題・衝動性傾向、反社会性傾向尺度において顕著に得点が低い(リスクが低い)傾向があることが示された。 これらの結果から、学校におけるサポートシステムには、専門機関つきのスクールカウンセラーが学校に行く、あるいは専門機関に子どもを連れてくるなど、多彩な援助ができるようになることが重要であると示された。
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-10410031