マツザキ トシユキ   Toshiyuki Matsuzaki
  松﨑 俊之
   所属   石巻専修大学  人間学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1994/03
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 ニーチェの『道徳以外の意味における真理と虚偽について』を読む II
執筆形態 単著
掲載誌名 石巻専修大学研究紀要
巻・号・頁 (5),1-30頁
概要 IIにおいては、「言語発生の問題」というテーマのもとに、『真理と虚偽』おいてニーチェが論ずる語の形成、概念の形成について考察がおこなわれ、最終的にそこでの議論を踏まえ「言語発生のモデル」が呈示される。この言語発生モデルをもとにあらためて『真理と虚偽』というテクストを捉え直すとき、それが可能態において懐胎している「字義的言語/メタファー的言語」という二項対立の構図そのものに対する戦略的デコンストラクションの試みを明確に看て取ることができる。すなわちそれによれば、「メタファー的言語」が必ずしも一次的・根源的言語であるわけではなく、だからといって「字義的言語」が一次的・根源的言語であるわけでもないということになり、ここに言語は根源の彼方へと解き放たれることになるのである。