マツザキ トシユキ   Toshiyuki Matsuzaki
  松﨑 俊之
   所属   石巻専修大学  人間学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2009/02
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 美が超越論的であるとは何を意味するのか-初期ウィトゲンシュタインの美の哲学への一視座 I
執筆形態 単著
掲載誌名 石巻専修大学研究紀要
巻・号・頁 (20),109-117頁
概要 ウィトゲンシュタインは『論理哲学論考』6.421において「倫理は超越論的である」と述べるのであるが、同じ6.421の括弧内に記された「倫理と美はひとつである」という言葉にしたがうならば、倫理と美は同一であることから、倫理が超越論的であるとするならば、美もまた超越論的であるということになる。それでは「美が超越論的である」とは何を意味するのか、本稿は、この問いをひとつの導きとして、そこからその根柢に位置するものを明らかにするものである。Iでは、ウィトゲンシュタインにおける超越論性の概念をカントからの影響も考慮に入れながら明確に規定するとともに、論理が超越論的であるとされるその理由を世界の存立に論理がいかなる仕方で関与しているかという側面から明らかにする。