マツザキ トシユキ
Toshiyuki Matsuzaki
松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/12/31 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
査読 | 査読あり |
標題 | 現象学的フレーゲ的表象主義にもとづく知覚的クオリアと美的クオリアに関する理解 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 芸術文化 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 東北芸術文化学会 |
巻・号・頁 | (26),123-149頁 |
総ページ数 | 27 |
担当区分 | 筆頭著者 |
概要 | 私は以前、チャーマーズがその論考「経験の表象的性格」(2004, Chalmers [2010a])において提唱する「フレーゲ的表象主義」に依拠して知覚的クオリアと美的クオリアについて考察をおこなったのであるが(松﨑 [2019])、チャーマーズも指摘するように、実はフレーゲ的表象主義には「現象学的適切さ」の点で問題が認められ、フレーゲ的表象主義のもとでは経験の表象内容が経験の帯びる現象的性格を適切な仕方で反映することはできないと断ぜざるをえないことになる。本稿の課題はフレーゲ的表象主義の蔵するこの「現象学的適切さの問題」の解消することにあるが、この課題に応えるために本稿では、シューメーカーの呈示する「現象的特性」(もしくは「現われ特性」)の概念をもとにフレーゲ的表象主義にしかるべき改訂を加えることで、「現象学的適切さ」を具えた「現象学的フレーゲ的表象主義(=PFR)」をあらたに構築することを目指す。そしてこのPFRのもとであらためて知覚的クオリアと美的クオリアについて考察をおこなう。 |