マツザキ トシユキ
Toshiyuki Matsuzaki
松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2012/03 |
形態種別 | 研究論文 |
標題 | 「3.11」をめぐる断想、あるいは感性論としての美学の限界について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | *** |
巻・号・頁 | 7-20頁 |
概要 | 2011年4月7日に発生した東日本大震災の余震をめぐるひとつの個人的体験を一種の崇高な体験として捉え返した上で、それについてカントとリオタールの崇高論を参照枠として考察することにより、崇高なものは本来現前化不可能であり、そのかぎりにおいて崇高なものを美的=感性的(ästhetisch)に捉えることは原理的に不可能であるということを確認するとともに、それにもかかわらず崇高なものをあえて美的=感性的に捉えようとするとき、いかなる事態が生ずることになるかについて論じる。本稿は、感性論としての美学に対してひとつの限界を設定する試みであり、美学のこうした自己批判こそがあらたな美学の可能性を開示するものであることを示唆する。 |