マツザキ トシユキ
Toshiyuki Matsuzaki
松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1995/12 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 『愛の言語学』を読む/語る |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 『PHILOLOGIE』現代言語論研究会編 |
巻・号・頁 | (6),162-179頁 |
概要 | 本稿は、『愛の言語学』(夏目書房、1995年)をめぐってその著者である立川健二氏とおこなった対談の記録である。本書において立川は、人間を他者との関わり方に応じて「社交的人間」と「関係的人間」とに大きく二分し、後者こそまさにあるべきコミュニケーションの主体であるとして、それを積極的に評価するのだが、こうした立川の理解に対し、男女間の恋愛関係をひとつのモデルとする関係性人間同士の間のコミュニケーションは、本質的に〈我〉と〈汝〉との間に成立するコミュニケーションに他ならず、ここには三人称的存在に対する視点が欠落しており、そのかぎりにおいて、この関係性人間同士のコミュニケーションをとおして閉じられた共同体の形成は可能であったとしても、それをもとに開かれた社会(市民社会)を形成することは不可能であるとの批判をおこなった。 |