| 
            マツザキ トシユキ
            Toshiyuki Matsuzaki
           松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授  | 
      |
| 言語種別 | 日本語 | 
| 発行・発表の年月 | 1994/12 | 
| 形態種別 | 研究論文(学術雑誌) | 
| 査読 | 査読あり | 
| 標題 | ヘルマン・パレット、『コミュニケーションの美学 語用論の彼方へ』、「第7章 アイステーシスを通してのコミュニケーション作用」 | 
| 執筆形態 | 単訳 | 
| 掲載誌名 | 『PHILOLOGIE』現代言語論研究会編 | 
| 巻・号・頁 | (5),113-135頁 | 
| 概要 | Herman Parret, The Aesthetics of Communication: Pragmatics and Beyond,  Kluwer Academic Publishers, Dordrecht/Boston/London 1993の第7章(pp.155-174)の翻訳(なお翻訳にあたっては、フランス語による草稿L’esthétique de la communication: L’au-delá de la pragmatique 1990を適宜参照した)。
 本書におけるパレットの最大の目論見は、今日の言語学が確立した語用論のパラダイムを美学によってもたらされた知見をもとに拡充し、これを原理的に基礎づけようとする点にある。伝統的語用論は、コミュニケーションを情報の純粋な伝達と見なすのであるが、われわれの日常的なコミュニケーション実践にはこうした伝統的語用論の設定する理論的枠組みには納まり切らない過剰性が顕かに看て取れる。パレットは、まさにこうした点にこそ、断絶と裂開、境界と不連続性によって特徴づけられる「美的なもの」の介入を認めるのである。  |