マツザキ トシユキ
Toshiyuki Matsuzaki
松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1982/03 |
形態種別 | 書評論文,書評,文献紹介等 |
標題 | 最近のカント美学研究 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『美学』32巻4号、美学会 pp. |
巻・号・頁 | 32(4),70-76頁 |
総ページ数 | 7 |
概要 | 書評。本稿で取り上げたのは、Donald W. Crawford, Kant’s Aesthetic Theory, Wisconsin: The University of Wisconsin Press 1974, Paul Guyer, Kant and the Claims of Taste, Cambridge: Harvard University Press 1979, Gerorg Kohler, Geschmacksurteil und ästhetische Erfahrung: Beiträge zur Auslegung von Kants „Kritik der ästhetischen Urteilskraft”, Kantstudien Ergänzungshefte 111, Berlin: Walter de Gruyter 1980の三書である。三書はいずれも趣味判断、もしくは「美的経験」の基礎づけに焦点を当てているという点では共通するが、その成果は三者三様である。これはそれぞれの著者の立場や方法論の相違に由来するとも言えるが、その根本的な原因は、『判断力批判』自体のもつ体系構成上の複雑さにあると考えられる。こうした問題状況にあって、ガイヤーが試みているような成立史的考察は、『判断力批判』の研究にあたってその出発点におかれるべきものと見なされる。 |