カクタ イズル
Izuru Kakuta
角田 出 所属 石巻専修大学 理工学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2002/12 |
形態種別 | 未選択 |
標題 | 低酸素曝露がマコガレイの生理指標に及ぼす影響および当該指標による海域の貧酸素化把握 |
執筆形態 | その他 |
掲載誌名 | 日本海水学会誌 |
巻・号・頁 | 56(6),432-439頁 |
総ページ数 | 8 |
概要 | 海水の貧酸素化がマコガレイの生理機能に及ぼす影響を調べるとともに、その生理指標を用いて海域の貧酸素状況を捉える方法を検討した。例えば、水中の溶存酸素濃度DOが4mg/Lへの曝露では、赤血球数や血漿コルチゾル濃度が2時間後から、腎臓のエリスロポイエチンEPO濃度は1日目以降に有意に上昇した。また7日後には、肝臓のアデノシンリン酸エネルギー値(AEC値)は有意に低下した。DOを通常レベルに回復させると、赤血球数および肝臓のATPとAMP含量が1日、腎臓のEPO濃度は3日間以内に回復した。DO 2mg/Lでは、7日間の実験期間中に約11%の魚が死亡した。これらの指標を用いて海域の貧酸素状態を把握するため、夏季と冬季に東京湾と気仙沼湾の奥部および仙台湾東部海域で捕獲したマコガレイの腎臓EPO濃度を調べた。その結果、冬季には上記3ヵ所で捕獲した魚の値に差はなかったが、夏季では、東京湾および気仙沼湾の魚に、仙台湾に比べ有意に高い値が認められた。 |