マツザキ トシユキ
Toshiyuki Matsuzaki
松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1988/09 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 『美と崇高の感情に関する観察』におけるカントの感情理論について |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『思索』 |
出版社・発行元 | 東北大学哲学研究会 |
巻・号・頁 | (21),25-44頁 |
総ページ数 | 20 |
概要 | 本稿は、カントの『美と崇高の感情に関する観察』(1764)において、著作全体にわたってその理論的基盤をなす感情理論がいかなるものであるかを明確に示すことをその課題とするものである。この課題を果たすべく本稿では、カントの感情理論をその「趣味」概念との関連のもとに捉え返すことで、それがおかれた理論的枠組みを再構成して示す。また、同時期に著された『負量の概念』や『自然神学論』等カントの他のいくつかの著作、およびハチスン、バーク、メンデルスゾーン等カントに直接・間接に影響を与えた他の哲学者たちによる著作をもとにカントの感情理論の多様な広がりを捉え、それによってその理論の根底に潜む問題性とその可能性を明るみに出す。 |