マツザキ トシユキ
Toshiyuki Matsuzaki
松﨑 俊之 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1997/04 |
形態種別 | 研究論文(学術雑誌) |
標題 | 「生存の美学としての〈美男論〉 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 『PHILOLOGIE』現代言語論研究会編 |
巻・号・頁 | (7),116-133頁 |
概要 | 本稿は、関修の『美男論序説』(夏目書房、1996年)についての書評論文である。本稿では、「エステティック・コミュニケーション」の問題視角から、『美男論序説』において関が呈示する「美男論」の可能性を、それがひとつの「生存の美学」としてあり方を示す点に求める。そのとき「美男論」は、美を介して自己を〈他者〉へと開くあらたな生のスタイルがもつ思想的可能性を探求するひとつの思想的営為であることになるが、それが人間の生のあり方を問題とするものである以上、「美男論」はたんに思想的次元においてのみ完結することを許さず、必然的に実践的次元へと向けて自らを開くことになる。まさにその意味で、「美男論」はひとつの思想的かつ実践的課題であると言えるのである。 |