マツザキ トシユキ   Toshiyuki Matsuzaki
  松﨑 俊之
   所属   石巻専修大学  人間学部
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2007/02
形態種別 研究論文(大学,研究機関等紀要)
標題 初期ウィトゲンシュタインにおける美と藝術の哲学
執筆形態 単著
掲載誌名 石巻専修大学研究紀要
巻・号・頁 (18),117-127頁
概要 ウィトゲンシュタインは、その初期において、美それ自体については語りえないとの理由から、美に関する学としての「美学」の可能性を否定するのであるが、しかしその一方で、ごくごく断片的なものに過ぎないものとはいえ、美と藝術の問題に直接・間接に関わるきわめて示唆に富む記述を遺していることもまた紛れのない事実である。本稿は、そうした美と藝術に関するウィトゲンシュタインの断片的記述を、彼の前期哲学の体系的連関のなかに明確に位置づけるべく、『草稿1914-1916』、『論理哲学論考』、『倫理に関する講演』といったテクスト群と関連づけながら丹念に読解することで、それらの断片を繋ぎ合わせて、そこからひとつの美と藝術の哲学を再構成する試みである。