タケダ ショウ   Syo Takeda
  武田 翔
   所属   石巻専修大学  理工学部
   職種   准教授
研究期間 2019/10/07~2023/03/31
研究課題 マルテンサイト変態可視化システムとX線CTによる水素脆性メカニズムの解明
実施形態 科学研究費補助金
研究委託元等の名称 日本学術振興会
研究種目名 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
研究機関 東北大学
研究者・共同研究者 内一 哲哉,武田 翔,榎 浩利,飯島 高志,Kim Hyunjeong
概要 本研究課題では,相変態の観点からのオーステナイト系ステンレス鋼の水素脆性のメカニズム解明を解明するために,水素チャージ材の材料試験時にマルテン サイト変態のその場観察を定量的に行う新しいシステムを開発し,相変態のモニタリングを行う.開発したシステムを用いて得られる定量的な相変態の時系列情 報と,弾塑性数値解析と熱力学平衡計算との結果を比較することにより,マルテンサイト変態が水素脆性に寄与するメカニズムを明らかにする.3年目にあたる 2021年度は,以下の研究について実施し,成果を上げた. 日本側メンバーが相手機関のフランスINSA-Lyon に滞在し,水素チャージ試験片のマルテンサイト変態可視化システムによるマルテンサイト相分布の評価結果とX線CT分析によるマルテンサイト相分布との比較を行い,課題を抽出した.具体的には,水素チャージした試験片に対する疲労試験とSSRT試験を実施し,マルテンサイト相の分布の推定を行った. 相分析の分解能に課題があることが判明し,フランスのシンクロトロン放射光施設での測定を計画した. 研究期間を1年延長することにより対応する. また,水素チャージにより加工誘起マルテンサイト変態が促進されるということが,マルテンサイト可視化システムによる相分析から明らかになった.日仏参加研究者でオーステナイト相の安定性,水素による固溶硬化など,可能性のあるメカニズムに着目して検討を行った.
PermalinkURL https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19KK0095