オクノ マサコ
Masako Okuno
奥野 雅子 所属 石巻専修大学 人間学部 職種 教授 |
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研究期間 | 2016/04/01~2023/03/31 |
研究課題 | 家族療法の面接場面におけるジェンダーの配慮と活用に関する臨床心理学的研究 |
実施形態 | 科学研究費補助金 |
研究委託元等の名称 | 日本学術振興会 |
研究種目名 | 基盤研究(C) |
研究機関 | 岩手大学 |
研究者・共同研究者 | 奥野 雅子 |
概要 | 家族療法の面接場面において、臨床心理士の資格をもつ経験のある家族療法家と初学者である家族療法家にインタビュー調査を行ってきた。経験のある家族療法家は、セラピストが2人以上の面接場面で、メインセラピストの役割を担当した経験を有していた。一方、初学者の家族療法家は、臨床心理士資格取得の受験が可能であるトレーニング中のセラピストも含まれた。両者とも、サブセラピストあるいはメインセラピストと共に面接に参加した経験があることを条件とした。 検討内容は、家族療法の面接を進める上で直面した性差やジェンダーの問題、それらの問題についての対応、メインセラピストあるいはサブセラピストとの関わり方、セラピスト間の関わり方について変化した点である。これらの結果より、メインセラピストがどのようにサブセラピストに関わるか、そして、サブセラピストの機能やトレーニングのありかたについても知見を提示することができた。これらの知見を基に、実際に行った事例を検討した。事例は、発達障害の子どもを抱える両親への支援、不登校の子どもを抱える両親への支援について、学会発表を行った。また、うつを呈するシングルマザーの支援について論文執筆を行い、学会誌に掲載された。 さらに、このような家族療法の面接を進める上で、コロナ禍における家族の変化を検討する必要があると捉えたため、就労形態(テレワークの有無)、夫婦関係、家族関係についてどのように変化したかについて、父親200名を対象にして、インターネット調査を行った。 現在、その結果を分析中である。 |
PermalinkURL | https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K04338 |